熊本市中央区二の丸1-5
096-353-6501
熊本医療センター血液内科部長
日高 道弘先生
血液がん
血液がんとは血細胞ががん化して起こる病気。
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫。これが血液がんの大半を占める3大血液腫瘍となる。
かつては〝不治の病〞とされていた血液がんだが、治療法の進歩により、治癒を目指せるようになっている。
血液疾患の分野で歴史と実績を誇る
胃がん、肺がんなどは五大がんと呼ばれて広く知られているが、「血液がん」については意外とよく理解されていない。そのほとんどを占めるのが、三大血液がんと呼ばれる「白血病」「悪性リンパ腫」「多発性骨髄腫」。
白血病は急性白血病と慢性白血病があり、由来する細胞によって「骨髄性」と「リンパ性」がある。
同院は昔から血液各種疾患の診療に力を入れているリーディングホスピタルだ。血液の病気は根治療法として造血幹細胞移植を行うことがある。同院は成人における同種造血幹細胞移植(骨髄移植)にいち早く取り組んだ病院であり、1991年に県内で初めて施行。翌年には国内初となる骨髄液の海外搬送を行い、1998年には成人の臍帯血幹細胞移植を施行。2016年には移植数が676例を突破(6月2日現在)。今も患者数は月平均73人と全国トップクラスを誇る(平成26年度実績)。歴史的にも、実績的にも一目置かれる存在だ。
県下唯一の骨髄バンク認定施設
同院は県下唯一の日本骨髄バンクおよび日本臍帯血バンクの認定施設。小児科も骨髄移植を行っており、〝造血幹細胞移植センター〞として機能しているのが大きな強みだ。血液内科の患者は常時70名ほどいるが、特にリスクの高い患者を血液病棟に集約している。2009年に完成した新病院には血液病棟に無菌室を設置。2016年には最大29床の無菌室体制が可能となり、収容人数が県内で最大となった。
「血液疾患治療、特に同種移植は様々な合併症との戦いになります。当センターには経験豊富な7名の血液内科医がおり、それをバックアップしてくれる各種の診療科、看護部、薬剤部などが一丸となって治療にあたります」と日高先生。月に1度は市内の先生方を集めて〝移植連絡会〞を行うなどし、地域連携にも務めている。
診療 科目 |
総合診療科、血液内科、腫瘍内科、小児科、小児外科、外科、救急科、循環器内科、心臓血管外科、呼吸器内科、呼吸器外科、腎臓内科、泌尿器科、糖尿病・内分泌科、神経内科、脳神経外科、精神科、消化器内科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科、歯科口腔外科、皮膚科、産婦人科、麻酔科、病理診断科、整形外科、形成外科、リハビリテーション科、頭頸部外科、リウマチ科、放射線科、放射線治療科 |
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