大動脈弁狭窄症
大動脈弁の開きが悪くなり心臓から全身に送る血液が不足する「大動脈弁狭窄症」。
ハイブリッド手術室 にて施行される、最新のカテーテル治療法TAVI(経カテーテル的大動脈瘤弁留置術)。負担の少ない高度技術に注目が集まる。
外科手術に代わる最新の治療法
大動脈弁狭窄症とは、全身に血液を送り出す左心室の出口にある大動脈弁の動きが不十分になり、血液が十分に通過出来なくなった状態を指す。
症状として挙げられる代表的なものは胸痛、呼吸困難、失神の3つ。治療の基本は外科手術による〝大動脈弁置換術〞で、従来は胸の真ん中を切開後、人工心肺装置を装着し心臓を止めて手術を行ってきた。しかし、80歳以上の高齢者などは手術の負担が大きいため、治療できない人も少なくない。こうした症例にも対応可能となった新規治療法が〝TAVI(経カテーテル大動脈弁治療)〞
TAVIは、心臓が動いている状態で、カテーテルを使い人工弁を患者の心臓に装着する治療法だ。2002年にフランスで初めて治療応用に成功し、同院は2013年9月に南九州で初めてのTAVI治療施設として認定を受けた。
ハートチームでTAVI治療を行う
同院の手術実績は124件(2016年6月現在)。高齢などの理由で手術をあきらめていた患者に対する新しい治療法として喜ばれている。
同院の坂本先生は日本でのTAVI施行第一人者で、フランスに渡り技術を学んだ先生だ。 TAVIは、県内で初稼働の「ハイブリッド手術室(血管内治療と外科手術が同時に行える高機能手術室)」で行われる。TAVI治療を担うグループを「ハートチーム」と呼ぶ。「当院では総勢30人を超える専門のハートチームを整えています。 TAVI治療は、カテーテル治療専門医、心臓血管外科医、麻酔科医、認定看護師らメディカルスタッフが、専門分野の技術を持ち寄って行われます」と坂本先生。
常に患者にとって最適な治療法を選択し、専門チームで最新のカテーテル治療に取り組んでいる。
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診療 科目 |
内科、消化器内科、消化器外科、循環器内科、呼吸器内科、呼吸器外科、神経内科、外科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、放射線科、麻酔科、救急科、腎臓内科、腫瘍内科、糖尿病内科、病理診断科 |
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