熊本市北区四方寄町1411-9
北区四方寄町に根ざす総合診療所
医療・介護の2軸で地域を支える
心療内科・精神科に
女性医師が常駐
内科・心療内科・精神科を中心とした総合的な診療を行う『よもぎクリニック』。松崎博充院長は、熊本大学医学部附属病院で血液内科の医師として長年経験を積み、牛深市民病院などの院長を歴任した後、2011年に同院を開院。以来「地域の皆さまから愛される病院」を目指し、幅広い年齢層の患者からかかりつけ医として信頼を集めている。
大きな特徴の一つは、地域のクリニックながら心療内科及び精神科の女性医師2名が診察を行っていること。男性医師に比べて、人数が少ない女性医師。なおかつ、同院のような地域医療に特化した診療所で女性医師が常駐している病院は、県内では数が限られている。「不眠やちょっとした気持ちの落ち込み程度で総合病院を受診するのは勇気がいること。当院は女性医師が対応にあたるため、特に女性の方からは気軽に相談できると評判です」と話すのは、心療内科・精神科の常勤医である松崎志保先生。
「来院される女性の患者様の症状・疾患はさまざま。軽度のうつ傾向にある方や不眠でお悩みの方をはじめ、適応障害の方もいらっしゃいます。適応障害とは、会社の異動や進学などで環境が大きく変わった時にうまく慣れることができず、精神的な不調が現れる病気です。患者さまのなかには薬物療法に抵抗がある方も多いので、できるだけ薬の処方は少なめにしてカウンセリングを重視しています」。同院では診察時間にゆとりを持たせてあるので、それぞれの患者の状況にあわせて、しっかりと丁寧に診察してもらえるのがうれしい。
4つの介護施設で
地域の福祉を支える
認知症学会専門医でもある松崎志保先生は、もの忘れ外来にも力を入れている。もの忘れが年齢相応のものなのか、あるいは認知症などの病気が原因なのかを明確にするため、問診や認知機能の検査、血液検査、画像検査などを行う。「たとえ認知症であっても、適切な治療により進行を防げたり治したりすることが可能な場合もあるため、早期診断がとても大切です。『歳だから仕方ない』とあきらめずに、ぜひ気軽にご相談ください」と早期に外来受診する重要性を語る。
同院のもう一つの特徴としては、クリニックに加えて、医療保険適用の通所型リハビリ施設『重度認知症デイケアきらら』や『デイサービスよりあい』、訪問介護を行う『ヘルパーステーションよもぎ』『有料老人ホーム松の実苑』の4つを関連施設として有する点にある。クリニックとの連携をとても重視していて、万が一、利用者の体調が悪くなったときでも、医療的ケアをすぐに施すことができるのが強みだ。
院長をはじめ、同院や関連施設で働くスタッフの原動力は「治療・介護を通して、患者や利用者が笑顔になってもらいたい」という思いだ。医療と介護、2軸のサービスを通して、地域から愛される医院を目指し、これからも丁寧で質の高い医療を提供していく。