熊本市東区戸島西 2 – 3 – 10
医療と介護・福祉の連携で
安心・安全な透析ライフをサポート
腎疾患のトータルケア
を行うクリニック
昭和56年に『熊本黒髪内科医院』として開院し、今年で42年目を迎える『医療法人社団 仁誠会』。現在、黒髪、菊陽町、新屋敷、戸島西、光の森の5カ所で運営。一般内科、腎臓内科、人工透析治療が中心だ。同法人の理念「心ひとつ」を合言葉に、医師、看護師をはじめ、臨床工学技士、臨床検査技師、管理栄養士、フロントスタッフなどチーム医療体制により「元気で長生き」を目指している。
透析医療のリーディングホスピタルでもある同法人。患者の〝楽しみ〞や〝生きがい〞に重点を置いた「透析生きがいプラン(透析看護プラン)」も作成している。患者の人生を知ればコミュニケーションが増え、安心と信頼のある関係を築けるのだ。
また、透析患者にとって食事はとても重要であることから、患者の体調や病状に合わせて対応。同法人には10名の管理栄養士が在籍し、栄養管理を行いながら食事を楽しむという点にも力を入れている。「災害時など透析できない時は、塩分が高い食物やカリウムが多めのフルーツは少量で」などのアドバイスを行っている。
臨床検査技師が常駐し、心臓などのエコー検査を取ることもある。また准看護師の資格も取得しているので針を刺す行為も可能。さらにエコー下穿刺を行い、穿刺ミスなく少しでも痛みを軽減する工夫もしている。昨今は透析患者の高齢化に伴い、医療機関のみでは対応できない事例も増えてきた。同法人では、医療と介護の融合を進め、迅速に介護と連携できるため、患者とそのご家族への将来の不安を払拭できる環境にある。介護サービスについては、介護老人保健施設『ケアセンター赤とんぼ』などで、「その人らしさ」を大切にするサービスを提供。同法人では「老いることは楽しむこと。耐えることではない」という〝ダイバージョナルセラピー〞の考えを取り入れたサポートを行っている。例えば、台湾にルーツのある患者さんへ保安堂を手作りし、写真を展示するなど、一人ひとりの思いを汲み取り、寄り添ったイベントを行った。
田尻理事長は「患者さんや利用者さんの人生が、少しでも楽しく明るいものになるよう、お手伝いをしていきたいです」と語る。