熊本市南区出仲間8-2-15
急性期の治療を終えた患者が自宅・施設へ
復帰するために全力でサポート
一人ひとりのゴールに
向けてチームで支援
平成とうや病院』は、熊本市南区の東バイパス沿い(旧浜線との交差点)に位置し、2011年の開院当初より、回復期の病院として、急性期の治療を終えた患者へ必要なリハビリを早期から行い、住み慣れた自宅や施設での生活、仕事への復帰など、退院後の生活を見据えた支援を行っている。また、2022年7月には、慶徳加来病院との統合によって160床へ増床し、さらなる機能強化を実現させた。
一方で、地域のかかりつけ医としての役割も担っている。呼吸器内科・循環器内科・脳神経内科・リハビリテーション科・消化器科の専門医が在籍しており、整形疾患や脳血管疾患・肺疾患など様々な疾患に対応している。さらに、ペースメーカー植え込みの人や在宅酸素療法を行う人をフォローする専門外来も設けたり、健康維持や疾患の予防・早期発見を行なうべく健診部門の拡充なども行ない、地域での生活をサポートする。
365日リハビリを提供する回復期リハビリテーション病棟56床、さらに地域の病院やクリニックからの紹介、外来からの入院受け入れ、自宅や施設で急性増悪となった場合などに受け入れる地域包括ケア病棟104床がある。
入院受け入れ時から退院後の生活を見据え、患者一人ひとりのゴールを設定。医師、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーや管理栄養士など、各専門職がチームとなって情報を共有し、治療やリハビリ、ケアに臨む。特にリハビリにおいては、疾患や症状に応じて最適なものを提供するため、「呼吸器」「心臓リハ」「装具支援」「自動車運転支援」のチームを結成。多職種協働で早期回復に取り組む。訓練室や病室だけではなく、自宅を想定したADL室で、入浴や調理などの日常生活動作のリハビリも行う。またイベントや嚥下体操などを企画し、入院生活を楽しく過ごせる取り組みにも積極的だ。
在宅での生活を支援
地域に開かれた病院へ
退院できても、自宅での生活動作に不安が残る人は多い。そこで外来でのフォローはもちろん、対象となれば介護保険を利用したサービスの提案も行う。併設の『通所訪問リハビリセンター』では、理学療法士と作業療法士による個別訓練もあり、一人ひとりに合わせて自主トレーニングの方法も指導。短時間のリハビリに特化したデイケアで集中的に機能回復を目指す。また訪問リハビリでは、実際の生活環境で訓練している地域のクリニックや施設とも連携を築き、利用者が住み慣れた場所で安心して過ごせるようサポートする。そのほかにも、地域サロンなど介護予防の拠点となる「通いの場」へ積極的に出向き、健康につながる講話やリハビリスタッフによる体操の指導を行うなど、地域の健康増進にも寄与している。「地域に暮らす皆さんに寄り添い、医療とリハビリを通して貢献してまいります」と、米村院長は語る。