熊本市中央区水前寺5-2-22
096-384-2288
温もりと思いやりの医療・介護で
その人らしく生きることを支える
退院後を見据えた
質の高いリハビリを提供
76年前に前身の『東野外科医院』として開院。現在の地に移転後66年を迎えた『水前寺とうや病院』。近隣の基幹病院・3次救急病院を退院した回復期の患者を多く受け入れ、家庭や職場への復帰を見据えたサポートを行っている。「〝IDENTITY(個人)の尊重 ForYouあなたのために〞を理念に、患者さまはもちろん、職員にとっても良心的で家庭的な病院を目指しています」と語る今村院長。入院病床数は142床あり、地域包括ケア病棟(急性期後の在宅復帰を支援) 41床、障がい者一般病棟(神経難病の慢性期長期療養)53床、回復期リハビリテーション病棟(機能回復と在宅復帰を支援)48床。いずれの診療科も家族のような絆で連携しているのが心強い。
2015年からは「認知症ケア」にも力を入れ、認知症サポート医2名を中心に看護師や薬剤師・作業療法士・管理栄養士・社会福祉士・精神保健福祉士などの専門メンバーでチーム医療を実践。多職種による円滑な連携で患者を改善へと導く。また、呼吸器内科医2名を中心とする「呼吸ケアチーム」では、専門医が呼吸状態などを確認しながら、呼吸認定療法士の資格を持つスタッフが機能訓練を実施。さらにリハビリテーション専門医、整形外科の専門医も加わり、術前・術後の管理も可能となり、理学療法士29名・作業療法士26名・言語聴覚士11名などが連携して専門性の高いリハビリを追及している。
季節の食材をふんだんに使った行事食など、食の面からも患者を支えている同院。摂食・嚥下機能検査ではX線透視画像で口や喉・食道等の動きを観察し、誤嚥の有無や食べやすい体位・食物形態等を取り入れる。必要に応じて、管理栄養士がゼリー状のメニューを考案し、言語聴覚士が低い干渉電流波刺激を行いながら摂食嚥下機能の向上を目指す。加えて、歯科衛生士は口腔内を清潔に保つための口腔ケアを行い、口腔機能の維持や向上に努める。「百歳以上の患者さまにも、より良い医療を目指して常に前進しています。退院後も尊厳を持って地域に戻っていただきたい。様々な調整は必要ですが、できれば自宅での看取りのご要望なども含めて、支援していきたいと考えています」
頼りになる病院として
地元の健康づくりに貢献
患者とのご縁を第一に、職員同士や地域との繋がりも大切にしている同院。地域の方々からは「ここには『とうやさん』があるもんね」と頼りにされる存在だ。毎月開催する「土曜健康サロン」では、松永敏郎副院長のタイムリーなテーマのセミナーが好評で、管理栄養士がテーマに合わせて提供する一品料理(レシピ付き)も楽しみの一つ。また地域の老人会・サロンへ専門スタッフを派遣し、出前講話なども行っている。高血圧にならないための生活習慣など、注目度の高い医療テーマをやさしく解説し、地域の健康づくりに貢献している。