2025年4月1日開院。
身近なそけいヘルニアを治療する新規施設
『熊本そけいヘルニア・整形外科クリニック』は『成尾整形外科病院』と連携して、そけいヘルニアなどの
外科疾患や整形外科の領域において新たな取り組みを始める。熊本の医療を担う新風に迫った。
外科手術からリハビリまで
総合的な治療を提供
熊本市西区田崎1丁目に新しく開院した『熊本そけいヘルニア・整形外科クリニック』。運営する『医療法人社団 誠療会』の系列に成尾整形外科病院があり、開院からしばらくは手術・入院において同院との連携が図られている。診療科として外科(そけいヘルニア)、整形外科、リハビリテーション科が整えられている。特にそけいヘルニアにおいては、今春新設される日本ヘルニア学会認定の専門医資格を取得予定である院長が、豊富な経験と技術を生かして治療にあたるという。そけいヘルニアの診察は入念な問診と身体診察で行われ、必要に応じて超音波検査や腹部CT検査などを用いて診断する。手術となった場合は成尾整形外科病院で手術および入院加療が行われる。

男性は50歳から発症リスクが
年々増大していく
そけいヘルニアは足の付け根(鼠径部)から腸や内臓脂肪が皮膚の下に飛び出して膨らみができる病気である。生涯のうちに男性は3人に一人が発症するといわれ、全国で毎年約15万人が手術を受けているとされている。「そけいヘルニアの手術は、手術自体は60〜90分程度で、手術前後の準備や麻酔の時間と合わせると手術室の滞在時間は90〜120分程度です。当院で採用している手術方法は、腸管への影響が少ないので手術当日の夕方から食事が摂れるようになります」と菊竹院長。
そけいヘルニアは一旦発症すると薬や筋力トレーニングなどで治ることはなく、外科的な手術が唯一の治療法。腸が脱出したまま膨らみが戻らない嵌頓(かんとん)の状態を引き起こして緊急手術になることもあるようだ。「手術は全身状態や手術歴なども含めて考慮し、最適な手術方法を選択します」と院長。身近な病気であるがゆえに、気づいたら早めに専門医を受診することをお勧めする。


医療法人社団 誠療会 熊本そけいヘルニア・整形外科クリニック

※当面の間、手術および入院は「成尾整形外科病院」で行います。
※土曜午前はそけいヘルニア、整形外科・リハビリテーションともに 第1、第3週のみの診療。
